
原題:THE GLENN MILLER STORY
('54・米 112mins.)
出演:ジェームス・スチュアート/ジューン・アリスン
ルイ・アームストロング
監督:アンソニー・マン
脚本:ヴァレンタイン・デイビス
音楽:ジョセフ・ガーシェンソン
昔、母親に連れられ、映画館で観たクラシカルなこの映画。 制作は1954年と古いが、初めて観た私は新鮮に感じた。
トロンボーン奏者で名編曲者のグレン・ミラー。若い頃は、自分のトロンボーンを質に入れたり出したりしながらのその日暮らし。 楽団員募集の情報を聞くと、自分が編曲した楽譜を持ちオーディションを受けに行く。 なかなか思うような演奏に巡り会えない彼が、電話一本で強引なくらいにプロポーズした妻、ヘレンと共に、「自分の楽団で、自分の曲を演奏する」夢を叶えていく・・・。
ストーリーはタイトル通り、ジェームス・スチュアート演じるグレン・ミラーの生涯を映しているのだけれど、夢を追う彼を支え、手伝うヘレンが、素敵な女性で、素晴らしい妻であるところに、この物語、主役は“彼女だな”と思う。 この映画の見所、いや聴き所はもちろんグレン・ミラーの名曲の数々。
練習曲にと作った“ムーンライト・セレナーデ”がヒットし、レコードが爆発的に売れたのを始め、“真珠の首飾り”や“イン・ザ・ムード”。 軍隊に入隊してからも軍の楽団で指揮をする彼が、野外で“イン・ザ・ムード”を演奏していると警報が鳴り、一機の飛行機が墜落してくる。 鑑賞していた兵隊達は一斉に伏せる中、演奏を続けるシーンは、緊迫感とノリの良い音楽とが妙にマッチしていてスカッとする。
また、もう一つの見所は、なんとジャズのルイ・アームストロング本人がトランペットを吹き、歌っているではないか。 その他、有名人がゲスト出演している。 ウ~ン、アームストロングの声はさすがだ!
ラスト、グレンからヘレンへの贈り物として、ラジオから流れる“茶色の小瓶”が胸に染みる。
映画館から出る時は、ヘレン役のジューン・アリソンの笑顔が浮かび、音楽が頭の中をぐるぐる回り、グレン・ミラー・オーケストラの虜になった事は言うまでも無い。
担当:おーちゃん
