
原題:FLATLINERS
('90・米 114mins.)
出演:キーファー・サザーランド/ジュリア・ロバーツ
ケビン・ベーコン
監督:ジョエル・シュマッチャー
撮影:ヤン・デ・ボン
死後の世界って信じる? もし、それを体験できるとしたら・・・。
人は死んだらどうなるのか。生死の謎の答えが欲しいと考える医大生ネルソンは、同じ医大生の友達4人を誘い、自分の臨死実験を敢行する。 次は俺、次は私と競うかのように臨死時間を延ばしながら4人が実験台となる。 そして、生還する時に彼らが持ち帰ったものとは・・・。
全体に言い得ぬ恐怖感が漂うこの映画は、私の好きな幻想的映像と心理的恐怖満載で、お気に入りの1本。
心に残る(と言うより引っ掛かる)のは、ケビン・ベーコン演じるデビッドが昔いじめた女の子、ウィニーを探して会いに行くシーン。今は結婚し、幸せに暮している彼女に、デビッドは子供の頃の事を謝り、彼女は「ありがとう。」と彼を許す。 時が経てば経つほど、過去の過ちを謝罪するには勇気がいる。デビッドが自分の過ちに気付き謝りに来て、彼女は嬉しかっただろう。 しかし、決して変える事のできない過去。 ウィニーの心の痛みが温室いっぱいに咲く花のムッとするような香りと共に画面を通して感じられた。
息を呑むようなクライマックスは、とてもスリリングで見ごたえ十分。また、ギリシャとルネッサンス様式を合わせたような美術セットが素晴らしく、それが更に恐さを助長している。 出演者の熱演もなかなかで、リーダー的存在のデビッド役、ケビン・ベーコンはやっぱりかっこいい。(だって好きなんだももん) キーファー・サザーランドは、少しヤバイ?ぐらいの感覚の持ち主ネルソンをとても上手く演じている。 紅一点のレイチェルを演じているジュリア・ロバーツも、あの大きな瞳に悲しみと父への想いが表れているよう。
この映画を観て思った。自分は忘れているかのようで、過去の罪は心の奥に消える事なく残っている。 思い出そうとすれば、それは鮮明に現れ、自らはめた足かせである事に気付く。 そして、私も例外ではない。
担当:おーちゃん
