
原題:AS GOOD AS IT GETS
('97・米 138mins.)
出演:ジャック・ニコルソン/ヘレン・ハント
グレッグ・キニア
製作・監督・脚本:ジェームス・L・ブルックス
恋愛小説家の中年男メルビンは、おっそろしいほどの潔癖症。 外出時は手袋をはめ、一度使えば捨て、帰宅すれば石鹸で手を洗い、それも一度に何個も使っては捨ててしまう。 道を歩くにも、他人に触れないよう、跳ねるように歩き、レストランへは、使い捨てのプラスチックのフォークとナイフを持参する有様。
他人には興味が無く、口も悪ければ態度も悪い。 無論、(マンションの)近所付き合いも悪い彼が、行きつけのレストランのウェイトレス、キャロルに恋心を抱く。 文章の中では恋愛上手の人気作家だが、自分自身の恋となると女心が解からず、ついつい出てしまう憎まれ口。 変わり者メルビンの気持ちはキャロルに届くのか。
まずは、ジャック・ニコルソン演じるメルビンの(まぁ、あれは行き過ぎとしても)潔癖症の凄さにビックリ! それとは関係ないかもしれないけれど、旅行に行く前夜、荷物をパッキングしているシーンで、メルビンがベッドの上に荷物をきちっと分けて並べているのには「性格出るのよねぇ。」と思って観ていた。
そんなメルビンが毛嫌いしていた隣人、グレッグ・キニア演じるゲイのサイモン。 殴られて怪我した彼の顔を見た時は、オカルト映画かと思っちゃった。 怪我と破産で落ち込む彼にそれまで友達面だった者達が遠のく中、減らず口をたたきながらもメルビンの優しさがチラチラ見えるのが良い。
ヘレン・ハント演じるキャロルは、アレルギーの息子を持ち、彼の病気を治す事に一生懸命。 でも自分も恋はしたいと考え、息子もそれを応援する。 口ではどちらも負けそうに無いメルビンと彼女のやり取りが小気味良い。 キャロルの役に限らず、ヘレンの飾らず、ありのままなのにとても魅力的なところが私は好きだ。
旅先のレストランのシーンやラストシーンでメルビンがキャロルに言う褒め言葉は、女性として胸にジーンと来る。 やっぱり一度は言われてみたいよね。
男も女も幾つになっても、恋をし、また、それを成就する難しさに観ていて共感するのかもしれない。
「どうして私のB.Fは普通の人じゃないの?」と言うキャロルに母親は「普通の人なんていないよ。」と言っていた・・・フフ、そうかもね。
観終わる頃には心がウキウキしてしまう映画だよ。
担当:おーちゃん
